クサビ式足場タイプの見分け方
クサビ式足場(呼び方として、一側足場やカチコミ足場、ビケとも呼ばれている)の種類は大きく分けて3種類になります。
①キャッチャータイプ(俗にいうAタイプと言われるもの)
キャッチャータイプとは、(株)信和の商品名称です。国内で使われている50%のクサビ式がこのタイプに該当します。大きな特徴として、支柱についているクサビポケット(コマ)間の有効寸法が450㎜ということです。これにより、1層のスパンが1800㎜になります。当タイプの利点は、施工解体が早いこと、国内で1番普及しているため互換性のある商品が多く販売されており、価格面、納期面において手に入れやすく、コストを重視するお客様はこのタイプをお勧めします。特にデメリットが無いのも当タイプの特徴です。
互換性のあるメーカー
平和技研 ヘイワビルダー | 信和 キャッチャーAタイプ |
三栄工業/ユハラ工業 マイキット | ホリー サスコム |
KYC モノシステム |
②ビケタイプ(俗にいうBタイプと言われるもの)
ビケタイプとは、(株)ダイサンの商品名称です。Bタイプとも言われています。当タイプは生産当初、低層足場(戸建住宅など)使用を重視して作られた商品です。そのため、踏板、ブラケットにAタイプには無いクサビポケットが付いており(下図参照)施工後に揺れの少ない安全な足場が完成します。支柱のクサビポケット有効寸法も475㎜と25㎜長く取られています。これにより、1層のスパンが1900㎜とAタイプと比較し100㎜大きくなります。デメリットとしては、揺れの少ない足場を求める分、Aタイプでの作業では必要のないクサビの打ち込み、抜きの作業が多くなり手間が掛かる事です。中高層を考えているお客様には不向きかも知れませんね。価格もAタイプと比較し、割高です。
互換性のあるメーカー
平和技研 ビルダーアルファ | ダイサン ビケ足場 |
信和 キャッチャーBタイプ |
③三共タイプ(セブン足場やCタイプと言われるもの)
三共タイプとは、(株)三共の商品名称です。当タイプはA,Bタイプと大きく比べ大きく違う点があります。手すり、ブラケットのクサビが上記タイプと比較し、鉄板の形状です。A,Bタイプは板材をプレスし、しぼり加工しています。利点として、軽く、施工が早い事と、材料の軽さ、扱いやすさが挙げられます。デメリットとして、クサビが板状なため、足場完成時に他タイプと比べると揺れが大きい事が挙げられます。また、手に入れにくい、価格も高いためメーカーとの直接取引が無いと難しいかも知れません。
互換性のあるメーカー
三共 セブン足場 | 信和 キャッチャーCタイプ |
商品には刻印(支柱ならクサビポケット)が打たれています。
メーカーの特定になるため、刻印を確認して「あしば職人.com」へお電話下さい。